
透析施設を「公的データ」で調べる方法|透析ベースの使い方
はじめに
臨床工学技士として、20年以上透析の現場にいます。
その中で何度も感じてきたのが、「透析施設の情報は、思ったより調べにくい」ということでした。
この記事では、私が作った無料のサイト「透析ベース」について、なぜ作ったのか、何を調べられるのか、どう使うのかをまとめます。
なぜ作ったのか
患者さんが引っ越すとき、旅行先で透析を受けたいとき、医療従事者が転職先を考えるとき。
どの場面でも、「その施設がどんな体制なのか」を知りたくなります。
ところが、施設のホームページは書いてあることがばらばらで、更新されていないことも少なくありません。口コミは、人によって感じ方がまったく違います。
一方で、国(厚生局)は、各医療機関がどんな診療の届出をしているかを、毎月公開しています。ただ、Excel の大きな名簿として出ているだけなので、そのままでは見るのが大変です。
「この公的なデータを、誰でも見やすい形にできないか」
そう考えて作ったのが、透析ベースです。
透析ベースで調べられること
透析ベースでは、全国4,563件の透析施設(人工腎臓の届出がある施設)を、公的なデータをもとに調べられます。
・施設ごとの届出の状況
人工腎臓、オンラインHDF、透析液の水質の管理に関する加算など、施設がどんな届出をしているかが分かります。
・地域の将来の見通し
国の研究所が出している将来推計人口をもとに、その地域の高齢者がこれからどう増えるかを見られます。
・地域の診療の状況
国のオープンデータ(NDB)から、地域ごとの透析の算定回数などを見られます。
データは、厚生局が公開する最新の名簿をもとに、毎月更新しています。
使い方
1. 近くの施設を探す
地図で探したいときは、姉妹サイトの「透析マップ」が便利です。住所を入れると、近くの透析施設が地図に出て、施設までの経路も表示できます。ハザードマップとも重ねて見られます。
・患者さんの引っ越し先や、旅行透析の受け入れ先を探すとき
・施設側で「この患者さんは送迎の範囲内か」を確かめるとき
2. 施設の体制を確かめる
透析ベースで施設のページを開くと、その施設の届出の状況が一覧で見られます。転職先を考えるときや、紹介先を検討するときの、最初の手がかりになります。
3. 地域の今後を考える
将来推計人口や地域のデータを見ると、そのエリアで透析の需要がこれからどうなりそうかの見当がつきます。自施設の今後を考えるときにも使えます。
